8日の日曜の昼下がりのことです。
田端の住宅街を歩いていて、あるT字路を通りかかりました。
そのT字路の交差点では、一台の車が差し掛かかったまま、止まっていました。
車中では運転手の男の人が、
配達先を探しているのか?伝票を確認しているのか?
ずっと手にした紙に目を凝らし、いつまでも動こうとはしません。
そこへ一台、女性の運転する車がやってきました。
T字路へ入って行きたいようですが、その車が動かないと入れません。
女性はすぐに、男の人が紙を確認していて、まだ解決出来ていないことが分かり、
しばし車を止めて待つことにしました。
この間、1分近くはたったように見えました。
女性はクラクションは鳴らさず、男の人が動かせるようになるまで待ってあげていました。
私は歩きでしたので、そのT字路を通ることが出来、男の人に声をかけようかと思った時に、
男の人が気配を感じ、ありゃ!と事の状態に気づき、すぐに車を動かし、女性もそのT字路に入ってゆけたのでした。
これはとても東京人らしい振舞いだなあと思いました。
東京人はこんな時、結構相手の都合を理解して待ってあげてしまうのです。
すぐにクラクションを鳴らすなんてことはしません。
こんなふうに、知らない人でも大事にするのが、東京なんです。